大阪中央病院

JR大阪駅西口より徒歩4分。
新鋭の都市型病院。

手術はゴールでは
ありません。

あなたの人生を、
より良くするためのスタートです。

豊富な経験と最新の技術で
あなたに寄り添う医療をお届けします。

子宮筋腫や子宮内膜症の治療は、ただ病気を取り除くだけではありません。私たち大阪中央病院 婦人科では、豊富な経験と最新の技術で、あなたの痛みや不安に寄り添い、未来の健康まで支えます。

こんなお悩みはありませんか?

私たちは、あなたの10年後の健康や、
その先の妊娠や出産までを
見据えた子宮に優しい手術を行います。

  • 術後の痛みがきつそう

  • 他院で「手術が必要」と診断されたけれど不安がある

  • お腹を大きく切る手術は怖い

  • 傷あとが目立つのは避けたい

  • 入院日数をできるだけ短くしたい

  • 手術後に妊娠や出産に影響があるのか心配

  • 難しい症例で腹腔鏡で対応できるか不安

手術は大きな決断です。
だからこそ、私たちは患者さまひとりひとりの声に寄り添い、不安や痛みに応える治療を
行っています。
私たち大阪中央病院にお任せください。
腹腔鏡手術の実績が豊富な医師が在籍し、
患者さまのお悩みを解決します。

身体への負担を抑えた、
新しい婦人科手術のかたち

傷の大きさや術後の痛み、回復までの時間。
こうした患者さまの不安を和らげるために、
当院は開腹手術に比べて身体への負担が少ない“新しい婦人科手術”を提供しています。

  • 術後1〜2週間ほどで
    職場復帰ができる手術

    従来の開腹手術では術後1か月程度の休職が必要になることもあります。
    一方、当院の腹腔鏡下手術(補助下手術を除く)は傷が小さく痛みも少ないため、術後1〜2週間ほどで職場復帰される方が多く、早い方では退院翌日から復帰可能なケースもあります。

  • 腹腔鏡補助下手術ではなく、完全腹腔鏡下手術へのこだわり

    私たちは小切開を併用する腹腔鏡補助下手術ではなく、完全腹腔鏡下手術にこだわっています。これにより、術後の傷跡や癒着のリスクを最小限に抑えます。さらに、子宮を温存する手術においては縫合も腹腔鏡下で行い、将来の妊娠や出産に耐えうる強度を追求しています。

  • 痕を残さない・再発や合併症のリスクを低減

    手術は誰が行っても同じではありません。
    当院では「痕を残さないこと」「再発や合併症のリスクを低減すること」を徹底し、患者さまの快適な生活を守ります。豊富な経験と丁寧な手技により、術後出血や再発のリスクを抑え、10年後の健康まで見据えた治療を提供しています。

「将来の妊娠を諦めない」
これが私たちの信念です。

子宮筋腫や子宮内膜症の手術でも、
強靭で美しい子宮の修復を目指し、
妊娠を望む方の夢を確かな技術で支えます。
私たちは病気を治すだけでなく、
人生や仕事、パートナーシップまで含めた未来を共に考え、寄り添う医療を提供します。

患者さまからの
心温まるお手紙をご紹介

先日、当院で婦人科手術を受けられた患者さまから、大変嬉しいお手紙を頂戴いたしました。
ご本人の許可を得て、一部修正し、ご紹介させていただきます。

私は4年程前に、子宮筋腫の手術をして頂きました。
突然失礼かとは存じますが、この度は改めて当時の御礼を申し上げたくお手紙致しました。
当時私は妊娠出産を望んでおり、松本先生に診て頂きましたが、おかげさまでその後かわいい娘を授かることができ、今年の夏に2才になりました。妊娠にまつわる体調の変化は大変でしたが、特に問題なく妊娠期間を過ごせたことで、
娘と会うことができました。○○医療センターで出産となり、帝王切開を担当された先生からは「(子宮筋腫の)手術を担当をしたということだが)見てもどこを切ったのか分からなかった。」とのことでした。
松本先生に治して頂け、また、そのこともあって大きな問題なく妊娠期間を過ごせたことで、今、夫と娘とのかけがえのない生活があることを日々感じております。本当にありがとうございます。
ご多忙な毎日かとは存じますが、お身体に気をつけになさってください。僭越ながら松本先生のご活躍とご健勝を心より祈っております。
末筆ながら家族の写真をお送りします。おかげさまで楽しく過ごしております。

松本医師からのコメント
この度は、大変心温まるお手紙をいただき、誠にありがとうございました。
無事にご出産され、可愛らしいお嬢さまと幸せな日々をお過ごしになっているご様子を拝読し、私自身も医療従事者として大きな喜びと感動を覚えました。患者さまの笑顔と健康こそが、私どもにとって何よりの励みとなります。
今後も患者さまひとりひとりに寄り添い、最善の医療を提供できるよう、スタッフ一同努めてまいります。

私たち専門医に
相談してみませんか?

不安や疑問があれば、どうぞそのままにせず、
私たちにお聞かせください。

診療受付時間:平日 8:30~11:30/12:30~15:00 土曜 8:30~11:30(2・4土曜のみ)
休診日:日曜日、祝日、第1・3・5土曜日、年末年始

当院で対応できる疾患

当院では、良性疾患から難易度の高い症例まで、幅広い婦人科疾患に対応しています。
患者さまの症状に合わせて、最適な治療方法をご提案いたします。

手術実績・症例数・安全性

当院では「件数」だけでなく「質」にもこだわり、いかに安全で確かな手術を提供できるかを大切にしています。患者さまには「この病院なら大丈夫」と思っていただけるよう、具体的な数値とデータを公開しています。

腹腔鏡手術へのこだわり

腹腔鏡下手術の件数だけでなく、「いかに安全に、質の高い手術を提供できたか」を大切にしています。たとえば、通常は開腹手術が選ばれるような巨大筋腫や重症子宮内膜症の症例でも、ほとんどを腹腔鏡下で完遂しています。これにより、開腹手術への移行率を0.3%未満に抑え、患者さまの身体的負担を大きく軽減しています。

開腹手術への考え方

「開腹手術の件数が少ない=開腹手術ができない」ということではありません。当院には、他院で開腹手術とされる症例にも対応できる技術と経験があります。ただし、腹腔鏡下手術が患者さまにとって最善でないと判断した場合には、無理にこだわることはせず、その際は高度医療機関と連携し、最も安全で適切な治療へとつなげています。

合併症に関する安全性データ

腹腔鏡下手術の件数だけでなく、「いかに安全に、質の高い手術を提供できたか」を大切にしています。たとえば、通常は開腹手術が選ばれるような巨大筋腫や重症子宮内膜症の症例でも、ほとんどを腹腔鏡下で完遂しています。これにより、開腹手術への移行率を0.3%未満に抑え、患者さまの身体的負担を大きく軽減しています。

私たちは、こうした裏付けを基に
「安心して任せられる医療」を目指し、
患者さまの今だけでなく、

10年先の健康、
そしてその先の人生設計まで
見据えた治療を提供しています。

診察や手術が必要か、
まずは一度ご相談ください。

小さな不安でも大丈夫。あなたにとって
最適な治療を、一緒に考えます。

診療受付時間:平日 8:30~11:30/12:30~15:00 土曜 8:30~11:30(2・4土曜のみ)
休診日:日曜日、祝日、第1・3・5土曜日、年末年始

医師紹介

患者さまにとって「どんな先生が手術をしてくれるのか」は、大きな安心材料です。当院には、豊富な経験と確かな技術を持つ専門医が在籍し、患者さまひとりひとりに寄り添った医療を行っています。

あなたの未来を見据えた
婦人科手術を

婦人科手術に携わり、30年以上の経験を積み重ねてきました。
これまでに腹腔鏡下手術8,000例以上、そのうち腹腔鏡下子宮全摘術4,000例以上、腹腔鏡下子宮筋腫核出術2,500例以上、腹腔鏡下子宮内膜症病巣切除術500例以上という豊富な実績があります。
手術の難易度に関わらず、患者さまひとりひとりの状態に合わせて、最善の治療を提供することを常に心がけています。患者さまのQOL(生活の質)向上に貢献できるよう、常に最新技術の習得に努めています。どのような些細なことでも、お気軽にご相談ください。患者さまが安心して治療を受け、笑顔で退院できるよう、全力でサポートいたします。

副院長 兼 婦人科部長

松本 貴

専門分野

子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などに対する腹腔鏡下手術、難治性子宮内膜症性疼痛、慢性骨盤痛に対する包括的治療

資格

  • 医学博士
  • 日本産科婦人科学会専門医/日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医・技術認定医技術審査委員・評議員
  • 近畿産婦人科内視鏡手術研究会 理事長

治療に対するモットー

以下の3項目で分かりやすい手術を重視しています。

  • 精細な手術手技

    身体への負担を最小限に抑える、丁寧な操作

  • 術者の意図(チームワーク)

    チーム全員が連携し、手術をスムーズに進める

  • 術野が明るい(ホワイトサージェリー)

    出血を極力抑え、正確な解剖を可能にする

Best Doctors in Japan に選出されました

「Best Doctors」は、アメリカで始まった世界規模の医師評価制度です。
医師に対して「あなたやご家族が病気になったとき、この先生に診てもらいたいと思う医師は誰ですか?」という質問を行い、医師同士の相互評価によって選ばれます。
この調査は世界70カ国以上で実施されており、現在、約53,000名の医師がデータベースに登録されています。日本では専門分野ごとに選出が行われ、全国の医師の中でもわずか数%の医師のみが「Best Doctors in Japan™」として認定されています。
そのため、認定を受けた医師は、同じ専門分野の医師から高く信頼されている証であり、患者さまにとっても安心できる“名医の目印”となります。

Best Doctors受賞歴

2014-2015、2016-2017、2018-2019、2020-2021、2022-2023、2024-2025

松本副院長を中心に複数の医師がチームとなり、
患者さまひとりひとりに寄り添った診療を行っています。
それぞれの専門性と経験を活かし、安心して治療をお任せいただける体制を整えています。

細川 有美

医長

細川 有美

患者さまが抱える不安や悩みに、同じ女性の視点から寄り添い、丁寧に向き合うことを大切にしています。どのような些細な症状でも、一人で悩まずにご相談ください。患者さまそれぞれのライフスタイルや将来の希望を尊重し、最適な治療法を一緒に見つけていきたいと考えています。安心して何でも話せる雰囲気づくりを心がけています。

専門分野

子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫の診断と治療、女性のライフステージに応じた診療

資格
  • 日本産科婦人科学会専門医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
伊藤 沙希

医員

伊藤 沙希

2025年10月より当院の婦人科チームに加わることになりました。患者さまの心と身体の負担を最小限に抑え、質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。特に、腹腔鏡下手術の分野では、日々技術の研鑽を重ねています。患者さまの疑問や不安がなくなるまで、時間をかけて丁寧にご説明しますので、安心してご来院ください。

専門分野

子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下手術

資格
  • 日本産科婦人科学会専門医
津田 洋之介

医員

津田 洋之介

患者さまひとりひとりのQOL(生活の質)を第一に考え、より身体に優しい低侵襲手術を追求しています。最新の技術や知識を常に取り入れ、患者さまに最善の治療を提供できるよう心がけています。病気の治療だけでなく、患者さまの退院後の生活や将来的な健康まで見据えた、きめ細やかなサポートをお約束します。ご不安なことや気になることがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。

専門分野

子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下手術

資格
  • 日本産科婦人科学会専門医

選ばれる理由
婦人科の強み

大阪中央病院 婦人科は、豊富な実績や技術力に加え、患者さまひとりひとりを支える総合的な体制を整えています。ここでは「だから選ばれる理由」をご紹介します。

  • チーム医療と他科との連携

    婦人科医師だけでなく、麻酔科医や看護師、臨床工学師、多職種が連携し安心の体制を整えて、高度な腹腔鏡手術に臨んでいます。必要に応じて外科・泌尿器科など他科の専門医とも密に連携し、複雑な症例にも対応できる体制を整えています。

  • 複数の女性医師による、きめ細やかなサポート体制

    女性医師も在籍しており、デリケートなお悩みも安心してご相談いただけます。新たに伊藤沙希先生がチームに加わり、複数の女性医師が在籍する体制となります。これにより、より多くの患者さまのご相談に対応し、ひとりひとりの声にじっくりと耳を傾けることができます。

  • 地域の医療機関との密な連携

    地域の診療所や病院との連携を大切にしています。患者さまの状態が安定した後は、ご紹介いただいた先生方やかかりつけ医の先生と連携し、日々の健康管理をサポートしていきます。術後の経過報告などもスムーズに行い、患者さまが地域で安心して医療を受けられる体制を築いています。

  • 婦人科ならではのトータルケア

    手術前後の身体的なケアはもちろん、患者さまの心のケアにも力を入れています。病気と向き合う中で生まれる不安や、ライフプランに関するお悩みにも、婦人科ならではの視点で寄り添います。手術で終わりではなく、術後の生活まで見据えたトータルサポートを提供しています。

患者さまから
多く寄せられるご相談

「こんなことを聞いても大丈夫かな…」と感じられるような疑問や不安も、私たちは大切に受け止めています。
これまでに多くいただいたご相談をもとに、医師がわかりやすくお答えします。

  • 術後の痛みはきつくないですか?

    手術後の痛みについて、ご不安に思うのは当然のことです。しかし、腹腔鏡下手術は、お腹に数カ所の小さな傷しか残らないため、開腹手術に比べて 術後の痛みが大幅に軽減されます。当院では、患者さまの痛みをコントロールするため、手術中から術後まで痛みの管理を徹底しています。
    また、術後の入院中も、患者さまひとりひとりの状態に合わせて鎮痛剤を使用し、痛みを最小限に抑えるよう努めています。これにより、手術の翌日から歩行を再開し、比較的早く日常生活に戻ることができます。
    ご安心ください。私たちは、患者さまが少しでも快適に、安心して回復できるよう、痛みの管理に全力を尽くします。

  • 手術を受けたくないです。

    手術と聞くと、誰もが不安や恐怖を感じるものです。当院では、患者さまに手術を無理に進めることは決してありません。
    まずは、なぜ手術を受けたくないのか、そのお気持ちをじっくりお聞かせください。
    子宮筋腫や子宮内膜症の治療には、手術以外にも、薬物療法や経過観察など、さまざまな選択肢があります。
    患者さまひとりひとりの症状やライフプラン、そして価値観を尊重し、最適な治療法を一緒に考えていくことが最も大切だと考えています。 どうぞ、ご安心ください。私たちは、患者さまが納得し、心から安心できる治療法を共に探していくことをお約束します。

  • 手術をしたら更年期症状が出るのではないですか?

    手術後の更年期症状について、ご不安に思うのは当然のことです。
    更年期症状は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少することで起こりま す。
    子宮摘出術を行った場合でも、卵巣を温存すれば、女性ホルモンの分泌は術前と変わりません。
    そのため、体調に変化をきたしたり、更年期症状が起こったりすることはほとんどありません。
    もし卵巣も摘出する必要がある場合は、手術前に患者さまと十分に話し合い、女性ホルモン補充療法(ホルモン剤の内服や貼り薬など)をご提案させていただくこともあります。
    当院では、手術後の生活まで見据え、患者さまが安心して治療を選択できるよう、丁寧な説明を心がけています。
    どうぞ、ご安心ください。

  • 手術後いつから仕事ができますか?

    手術後の仕事復帰については、手術方法や仕事内容によって異なりますが、腹腔鏡下手術の場合は比較的早い復帰が可能です。
    開腹手術であれば、術後1ヶ月程度休職することが多いですが、腹腔鏡下手術(腹腔鏡補助下手術を除く)の場合は、術後1~2週間程度で仕事に復帰される方が多いです。
    早い方では、退院翌日から復帰される方もいらっしゃいます。デスクワークなどの軽作業であれば、術後1週間程度から可能になることがほとんどです。ただし、重いものを持ったり、体を激しく動かしたりするような仕事の場合は、医師と相談しながら、徐々に仕事量を増やしていくことをお勧めします。
    当院では、患者さまひとりひとりの回復状況や仕事内容を考慮し、最適な復帰時期を一緒に考えていきますので、ご安心ください。

  • 他院で「手術が必要」と言われたけれど不安があります。

    他院で「手術が必要」と診断され、不安な気持ちを抱えていらっしゃるのですね。そのお気持ち、よく分かります。当院では、患者さまの不安を解消するために、大きく2つの形でご相談をお受けしています。

     

    1. セカンドオピニオンとしてのご相談
    他院での手術を前提とし、その治療方針に疑問や不安がある場合は、セカンドオピニオン外来をご利用ください。手術が必要と言われた理由や、ご自身の症状について改めて詳しくお伺いし、当院の専門的な視点から、手術の必要性や腹腔鏡下手術のメリット・デメリットについて丁寧にご説明いたします。

     

    2. 当院での手術をご検討されている場合
    他院での診断に不安を感じ、当院での手術をご希望される場合は、主治医の先生に当院宛の紹介状を書いていただき、当院の外来を受診してください。詳細な治療経過や画像情報(MRIや超音波画像など)を正確に把握することで、よりスムーズに治療計画を立てることができます。

     

    当院は、他院で「難しい」と言われたような症例にも、豊富な実績を持つ腹腔鏡下手術で対応しています。どうぞ、ご自身が納得して治療を選択できるよう、おひとりで悩まずにお気軽にご相談ください。私たちは、患者さまの疑問や不安に真摯に向き合います。

  • お腹を大きく切る手術は怖いです。

    お腹を大きく切る手術に不安や恐怖を感じるのは、当然のことだと思います。腹腔鏡下手術は、その不安を和らげるために生まれた手術方法です。当院で行っている腹腔鏡下手術は、お腹に5~15mm程度の小さな穴をいくつか開けて行うため、お腹を大きく切開する開腹手術に比べて、身体への負担が大幅に軽減されます。
    具体的には、
    • 術後の痛みが少ない
    • 傷跡が目立ちにくい
    • 回復が早く、入院期間が短い
    といったメリットがあります。
    当院は腹腔鏡下手術の専門施設として、患者さまの安全を第一に、身体に優しい手術を追求しています。まずは、じっくりお話をお聞かせください。患者さまが心から安心できる治療法を一緒に考えていきましょう。

  • 傷あとが目立つのは避けたいです。

    傷あとを気にされるのは、当然のお気持ちです。当院が専門とする腹腔鏡下手術は、お腹に5~15mm程度の小さな傷をいくつか開けるだけで手術を行うため、お腹を大きく切開する開腹手術に比べて、傷あとが非常に目立ちにくいという大きなメリットがあります。当院では、単に傷を小さくするだけでなく、傷跡をよりきれいに残すための工夫も徹底しています。

     

    ●皮膚の切開方法の工夫
    傷が目立たないよう、皮膚の切開方法にこだわっています。

     

    ●丁寧な縫合
    切開した傷は、丁寧に縫合し、傷跡が残りにくく、きれいに治るように配慮しています。

     

    ●術後のケア
    術後の傷のケアについても、患者さまに合わせたアドバイスを行い、サポートしています。

     

    また、当院では、腹壁に傷をつけないvNOTES(経腟的内視鏡手術)も導入しており、子宮全摘術や卵巣摘出術など、一部の手術ではお腹に全く傷を残さないことも可能です。傷跡の目立ちにくさは、術後の快適な生活に繋がるだけでなく、患者さまご自身の自信にも繋がる大切な要素だと考えています。
    当院では、患者さまの状態やご希望を考慮し、最も傷跡の目立たない手術方法をご提案いたしますので、ご安心ください。

  • 入院日数をできるだけ短くしたいです。

    入院日数をできるだけ短くしたいというお気持ち、よく分かります。当院では、患者さまの身体への負担が少ない腹腔鏡下手術を専門としているため、開腹手術に比べて入院期間が大幅に短縮されます。
    一般的に、子宮筋腫核出術・子宮全摘術では約1週間、卵巣嚢腫等の手術では約5-6日間の入院となります。患者さまの回復状況によっては、さらに短くすることも可能です。
    私たちは、手術の安全性を第一に考えながら、患者さまのご希望にできる限り添えるよう努めます。ただし、無理な早期退院は、かえって回復を遅らせる原因にもなりかねません。
    手術後は、医師や看護師が患者さまの状態をしっかりと確認し、退院の時期を一緒に相談して決定しますので、ご安心ください。

  • 手術後に妊娠や出産に影響があるのか心配です。

    手術後の妊娠や出産についてご心配されるのは、当然のことだと思います。
    子宮を温存する手術の場合、私たちは「将来の妊娠に耐えうる子宮」を再建することに最大の注意を払っています。
    例えば、子宮筋腫核出術後の分娩方法は帝王切開を選択することが多くなりますが、その場合でも、予定日より早く陣痛が始まった時に、その陣痛に耐えられるだけの子宮の強度を維持できるよう、縫合には細心の注意を払っています。
    また、子宮の外側にできる漿膜下筋腫や有茎性漿膜下筋腫を摘出する手術では、子宮筋層に深く切り込むことはほとんどありません。そのため、術後の分娩では、帝王切開ではなく経腟分娩が可能となるように手術を行っています。
    当院では、患者さまひとりひとりの将来の希望を真摯に受け止め、安全な妊娠・出産へと繋がるよう、一つひとつの手術に全力で向き合っていますので、ご安心ください。

  • 難しい症例で腹腔鏡で対応できるのか不安です。

    難しい症例と診断され、腹腔鏡下手術で対応できるのかご不安になるのは当然です。
    しかし、当院では、他院で開腹手術の対象となるような重症な癒着例であっても、ほとんどのケースで腹腔鏡下手術を行っています。
    開腹手術よりも出血量をはるかに少なく抑えられるため、患者さまの身体への負担が大幅に軽減されます。
    手術の難易度が高い場合でも、私たちは、術前の画像診断から手術の戦略を綿密に立て、一つひとつの操作を正確に行うことにこだわっています。 当院では、患者さまの身体への負担を最小限に抑えつつ、安全で確実な手術を提供することを第一に考えていますので、ご安心ください。

  • 子宮がなくなっても大丈夫ですか?子宮を取った後はお腹の中はどうなりますか?

    子宮がなくなることへの不安は、多くの方が抱えるご心配です。
    子宮摘出術は、子宮の病気から解放され、再発の不安なく、安心して生活を送るための「根 治」を目指す手術です。
    妊娠や月経はなくなりますが、それ以外に後遺症が残ることは非常に少ないと考えています。
    子宮を摘出しても卵巣を温存すれば女性ホルモンの分泌は術前と変わらないため、体調に変化をきたしたり、更年期症状が起こることはあまりありません。
    また、子宮がなくなった後、お腹の中の空間がどうなるのかも気になるところだと思います。
    子宮があった場所は、周囲の臓器(腸など)が自然に収まるため、ぽっかりと穴が開いたままになることはありません。
    私たちは子宮を摘出した後の腟の断端を丁寧に縫合することで、術後の腟壁離開を防ぎ、腟の長さや形状を適切に保ちます。これにより、術後も性生活や骨盤底の機能に影響はなく、安心して快適な日常生活を送っていただけます。

  • 入院費はいくらですか?

    入院費は、患者さまの病気や手術内容、入院日数、そして加入されている健康保険の種類によって異なります。
    正確な金額については、手術前に個別に詳しくご説明させていただきます。
    当院では、患者さまの経済的な負担を軽減するため、高額療養費制度や医療費控除などの制度についてもご案内しています。
    ご安心ください。不明な点があれば、遠慮なくご相談ください。

  • 性交渉の経験がない人はどうやって内診をしますか?

    性交渉の経験がない方にとって、内診は特に不安を感じるものだと思います。
    ご安心ください。性交渉の経験がない方に、ご本人の同意なく内診を行うことはありません。
    まずは、お腹の上からの触診や超音波検査(エコー)で子宮や卵巣の状態を確認します。もし、より詳しい検査が必要な場合でも、膣からの内診は行わず、同意が得られれば、お尻から指や細い超音波プローブを入れて診察する「直腸診」や「経直腸エコー」を行うことがあります。
    このように、患者さまのプライバシーに配慮し、心と身体の負担を最小限に抑えるよう努めていますので、ご安心してお越しください。

  • 生理中でも内診は大丈夫ですか?

    生理中でも内診は全く問題ありません。
    生理中であることを気にされて受診をためらう方もいらっしゃいますが、経血があっても内診や超音波検査を行うことは可能です。
    むしろ、生理中に強い痛みがある場合は、子宮内膜症や子宮腺筋症などの病気が隠れている可能性もあります。
    月経中の症状を医師に直接お伝えいただくことで、より正確な診断に繋がることもありますので、どうぞご安心してお越しください。

  • 内診したくありません。しないといけないでしょうか?

    内診に対する不安や抵抗感は、多くの方が抱えるお気持ちです。
    当院では、患者さまのご意向を最大限に尊重し、無理に内診を行うことはありません。まずは、お話をお伺いする問診と、お腹の上からの超音波検査(エコー)や触診で子宮や卵巣の状態を確認します。
    より詳しい検査が必要な場合でも、性交渉の経験がない方には腟からの内診は行わず、ご同意が得られれば、お尻から指や細い超音波プローブを入れて診察する「直腸診」や「経直腸エコー」を行うことがあります。
    内診が必要と判断した場合でも、事前にその理由や方法を丁寧に説明し、患者さまが納得されてから行います 。
    不安なことや気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください 。

  • 内診が必要ですか?何のためですか?

    内診が必要な理由について、ご不安に思うのは当然のことだと思います。
    内診は、子宮や卵巣、骨盤内の状態を直接確認するための、婦人科診療における基本的な検査です。
    内診を行うことで、以下のような病気の発見に繋がることがあります。

     

    • 子宮筋腫:子宮の大きさや形、硬さなどを直接触って確認します。
    • 子宮内膜症:腟や直腸の硬さや癒着の有無を診察し、病変の広がりを推測します。
    • 卵巣の腫れ:卵巣が腫れていないか、異常がないかを確認します。

     

    内診は、超音波検査だけでは分からない情報を得るために重要です。
    当院では、内診が必要と判断した場合でも、事前にその理由と方法を丁寧に説明し、患者さまが納得された上で行います。
    私たちは、患者さまのプライバシーに配慮し、心と身体の負担を最小限に抑えるよう努めています。

  • 初診の診察ではどのような事をしますか?

    初めて婦人科を受診される際は、誰もが不安を感じるものです。
    当院では、患者さまが安心して診察を受けられるよう、以下の流れで丁寧な診療を行っています。

     

    1. 問診
    まず、医師が患者さまのお話をじっくりお伺いします。月経の状態、痛み、妊娠のご希望など、気になることは何でもお話しください。お話を通して、患者さまの心と身体の状態を把握していきます。

     

    2. 診察
    問診の後に診察を行います。
    内診と経腟超音波検査(エコー)は、子宮や卵巣の状態を詳しく調べるための基本的な検査です。
    ・内診:子宮や卵巣の大きさ、硬さ、位置などを、医師が直接触って確認します。
    ・経腟超音波検査(エコー):子宮や卵巣、卵管の状態をモニター画面で観察します。子宮筋腫や卵巣嚢腫の有無、子宮内膜の厚さなどを確認することができます。

     

    3. その他の検査
    必要に応じて、MRI検査や血液検査、子宮頸がん検査などを行うことがあります。これらの検査は、より正確な診断のために行います。当院では、患者さまのご意向を尊重し、検査の必要性や方法を事前に丁寧にご説明いたします。
    不安なことや気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

  • ピルは月経・排卵を止めてしまうから体に悪そうです。
    のちのち妊娠に影響はありませんか?やめたら妊娠できますか?

    ピル(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤、LEP)の服用で月経や排卵が止まることに不安を感じるのは、当然のことです。
    しかし、ご安心ください。ピルは安全性の高い薬であり、服用をやめれば、排卵や月経は自然に再開し、妊娠も可能になります。
    当院では、子宮内膜症の治療としてLEPを処方することがありますが、これは単につらい症状を緩和するだけではありません。
    LEPは、子宮内膜症の進行を抑え、術後の再発を予防する効果も期待できます。
    また、卵巣がんのリスクを減らすなどの副効用もあるため、血栓症などの副作用に注意して正しく服用すれば、むしろ身体にとって良い影響をもたらすことも少なくありません。
    ピルは、妊娠を望むまでの間、病状を安定させ、将来の妊娠に備えるための治療法の一つです。服用中に妊娠を希望される場合は、医師にご相談ください。ピルの服用を中止し、自然な月経周期に戻ることで、妊娠の準備を始めることができます。
    ピルに関する不安や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

  • 月経痛に対してあまり鎮痛剤を内服しない方がよいのでしょうか?

    月経痛に対して鎮痛剤を内服することに抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、月経痛は我慢するものではありません。
    強い月経痛を我慢すると、日常生活や仕事の質が低下するだけでなく、痛みが慢性化してしまう可能性もあります。
    月経痛には、病気が原因ではない機能性月経困難症と、子宮内膜症などが原因で起こる器質性月経困難症があります。
    鎮痛剤だけでなく、根本的な治療も鎮痛剤は、痛みを和らげる効果がありますが、あくまで対症療法です。
    根本的な治療のためには、LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)やジエノゲストといった薬物療法を検討することも大切です。

     

    LEP
    月経痛の原因となるプロスタグランジンという物質の産生を抑えることで、痛みを軽減します。また、月経量を減らす効果もあり、貧血の改善にも繋がります。

     

    ジエノゲスト
    子宮内膜の増殖を抑えることで、月経痛や骨盤痛を軽減します。

     

    これらの薬は、月経困難症だけでなく、子宮内膜症の治療や再発予防にも効果があります。月経痛は、我慢せずに医師に相談できるものだと知ってください。あなたの症状やライフプランに合わせて、最適な治療法を一緒に考えていきましょう。

  • ピルなどの月経困難症治療の費用を教えてください。

    月経困難症の治療薬(LEP:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤など)は、保険診療が適用されるため、患者さまの自己負担額は比較的少ないです。
    薬の種類によって多少異なりますが、ピルの場合、1ヶ月あたりの費用は1,500円~3,000円程度です。
    これは、3割負担の場合の目安であり、個別の治療方針や処方薬によって変動します。
    また、月経困難症の治療は、薬代だけでなく、診察料や検査費用(超音波検査など)もかかります。
    正確な費用については、患者さまひとりひとりの状態や治療内容を考慮した上で、診察時にお伝えしますので、ご安心ください。

  • 紹介状がなくても予約は取れますか?

    当院では、患者さまのこれまでの治療経過や検査結果を正確に把握し、より安全で適切な医療を提供するために、かかりつけ医などからの紹介状をご持参いただくようお願いしています。
    しかし、さまざまなご事情で紹介状をご用意するのが難しい方もいらっしゃることと思います。
    当科では、そのような患者さまのための特別な予約枠をご用意しています。ご希望の際は、お電話でその旨をお伝えください。
    ただし、日時や時間に制限があるためご希望に添えない場合もございます。
    また、予約なしで直接ご来院いただくことも可能ですが、その場合は待ち時間が長くなることをあらかじめご了承ください。
    患者さまのご負担を軽減できるよう、まずは当院にお電話でご相談いただければと思います。

松本医師が答える、
婦人科手術の疑問

「手術って痛いのかな?」
「どれくらい入院するのかな?」
そんな患者さまの不安や疑問に、当院の医師が寄り添いながらお答えします。
安心して手術に臨んでいただくために、ぜひご覧ください。

  • 腹腔鏡下
    子宮筋腫核出術
  • 腹腔鏡下子宮内膜症
  • 腹腔鏡下子宮全摘術
  • 腹腔鏡下卵巣
    子宮内膜症性嚢胞核出術

腹腔鏡下子宮筋腫核出術

  • 子宮筋腫の手術で、先生が最も大切にされていることは何ですか?

    「単に筋腫を取り除くだけでなく、患者さまの未来を守る手術」であるということです。

    子宮筋腫核出術は、単に出血を止めて終わる手術ではありません。将来の妊娠・出産を希望される患者さまにとって、手術後の子宮がどれだけ元の状態に近く、そして強く修復されているかが非常に重要です。
    そのため、以下の2つの点を特に重視しています。

    1. 筋腫を包む「被膜」を大切にする:子宮筋腫の周囲には、正常な子宮の筋肉が変化してできた結合組織(Myoma Pseudocapsule)があります。例えるなら、筋腫を包んでいる薄い「被膜」のようなものです。この組織には、血管や神経が豊富に含まれており、子宮の治癒に重要な役割を果たします。私はこれをできるだけ傷つけずに筋腫だけを核出するようにしています。これにより、出血を抑え、術後の治癒を促進し、子宮の収縮性を維持することができます。

    2. 子宮壁の確実な縫合修復:子宮を温存する手術では、切開した子宮壁を適切に縫合することが、術後の子宮破裂を防ぐ上で極めて重要です。縫合の際には、各層(筋 層、漿膜など)を正確に合わせ、将来の妊娠で子宮が強く引き伸ばされても耐えうる強度を追求しています。

    これらのこだわりは、すべて患者さまが手術後も安心して、ご自身のライフプランを実現できるようサポートしたいという思いから生まれたものです。

  • どのような患者さまが子宮筋腫核出術の対象となりますか?

    子宮筋腫核出術は、子宮を温存する手術であり、主として妊娠を希望される方が対象となります。

    しかし、妊娠希望の有無にかかわらず、以下のようなお悩みをお持ちの患者さまも子宮筋腫核出術を検討するケースがあります。
    • 症状の強い方: 月経過多による貧血、強い月経痛、腹部の張りや圧迫感など、子宮筋腫が原因で日常生活に支障をきたしている方。
    • 筋腫が大きい方: 腫瘍が大きく、子宮を圧迫して頻尿や便秘を引き起こしている方。また、子宮筋腫が大きくなり、お腹の張りが気になる方。
    • 筋腫の数が多い方: 多数の子宮筋腫がある多発性子宮筋腫で、将来的に妊娠を希望されている方。
    当院では、患者さまの年齢、筋腫の大きさや数、症状、そして最も重要な患者さまご自身のライフプランを総合的に考慮して、最適な治療法をご提案します。手術が患者さまにとって最善の選択肢であると判断した場合は、子宮筋腫核出術の経験が豊富な医師が、安全で確実な手術を提供いたします。

  • 腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)は、他の術式とどう違うのですか?

    子宮筋腫核出術には、開腹手術や、腹腔鏡補助下手術(LAM)といった術式もありますが、当院が得意とする腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)には、患者さまにとって大きな違いとメリットがあります。

    開腹手術が子宮筋腫の大きさに合わせて下腹部を10~15cm程度切開するのに対し、LMはお腹に小さな穴をいくつか開けるだけで手術を完遂します。これにより、術後の痛みが少なく、傷跡も目立ちにくいため、身体への負担が大幅に軽減されます。

    また、腹腔鏡補助下手術(LAM)は、腹腔鏡を使いながらも、4~5cm程度の小切開を追加して筋腫を取り出す術式です。個人的な考えですが、この術式は開腹手術に近く、術後の癒着のリスクも開腹手術とあまり変わらない可能性があります。

    一方で、当院がこだわるLMは、筋腫の核出、子宮の縫合、そして筋腫の細切除去のすべてを腹腔鏡下で行う、非常に高度な技術と豊富な経験が求められる術式です。この技術によって、術後の癒着を最小限に抑え、患者さの快適な生活を守ることを目指しています。

  • 術前の偽閉経療法について、先生のお考えをお聞かせください。

    子宮筋腫核出術の前に、偽閉経療法を行うことには、メリットとデメリットの両方があると考えています。

    メリットとしては、偽閉経療法を行うことで、筋腫が縮小し、手術中の出血量を減らすことができます。特に大きな筋腫の場合、術野が広がり、手術操作がしやすくなるという利点もあります。しかし、デメリットも無視できません。薬物によって筋腫が縮小する過程で、筋腫が柔らかくなったり、子宮筋腫を包む被膜(MyomaPseudocapsule, MPC)という組織が萎縮したりして正常な子宮の組織との境界が不明瞭になるため、筋腫だけをきれいに核出するのが難しくなるケースがあります。
    そのため、当院では、多発子宮筋腫や変性筋腫に対しては、その期間を1~2ヶ月程度に留めるように心がけています。患者さまの安全と将来の妊娠・出産を第一に考え、筋腫の大きさや数、患者さまの年齢、妊娠希望の有無など、様々な要素を総合的に考慮した上で、偽閉経療法の必要性や期間を慎重に判断しています。

  • 腹腔鏡で小さい筋腫まで取り除くことは難しいと伺いましたが、先生のお考えをお聞かせください。

    確かに、腹腔鏡下手術では、術中に見つけることが難しい小さな筋腫を、モニター越しに目で見て発見するのは難しい場合があります。

    しかし、当院では、術中用超音波プローブを子宮に直接当てて、小さな子宮筋腫を同定し、核出することで、取り残しをできるだけ防ぐようにしています。

    この超音波プローブは、子宮筋層の深い部分にある筋腫の位置や大きさをリアルタイムで確認できるため、手術の精度を格段に高めることができます。私たちは、この技術を駆使することで、目的の子宮筋腫を確実に核出し、術後の再発リスクをできるだけ最小限に抑えることにこだわっています。
    子宮筋腫は、患者さまの将来の妊娠・出産に影響を与える可能性がある病気です。だからこそ、たとえ小さな筋腫であっても、一つひとつを丁寧に取り除き、患者さまが安心して未来を迎えられるよう、最善を尽くすことが私たちの使命だと考えています。

腹腔鏡下子宮内膜症

  • 子宮内膜症の手術で、先生が最も難しいと感じることは何ですか?

    「子宮内膜症を適切に治療すること」と「将来の妊娠のために卵巣予備能を最大限温存すること」は、時に両立が難しいジレンマです。

    技術的な難易度ももちろんありますが、私が最も難しいと感じるのは、手術を成功させることと、患者さまの将来の希望、特に妊娠への道をどう繋げていくかという治療戦略です。
    子宮内膜症の手術は、単に病巣を切除するだけで終わりではありません。重症例の場合、手術は非常にうまくできたとしても、自然妊娠が容易ではなく、最終的に体外受精(ART)が必要となるケースが少なくありません。そのため、術前の段階で、患者さまと共に以下の点を考えておくことが不可欠です。

    1. 治療の方向性
    手術後に自然妊娠を目指すのか、それとも体外受精を前提として手術に臨むのか、といった明確な方向性を共有しておくこと。

    2. 卵巣予備能(卵巣に残された卵子の数)
    卵巣子宮内膜症性嚢胞自体が卵巣予備能を低下させる病気であり、さらに手術によってある程度のダメージがある可能性も否定できません。
    私たちは、手術においては卵巣予備能を最大限に温存するよう細心の注意を払っていますが、術前に患者さまとこの事実を共有した上で、最終的な治療計画を立てていきます。

    「子宮内膜症を適切に治療すること」と「将来の妊娠のために卵巣予備能を最大限温存すること」は、時に両立が難しいジレンマです。
    このバランスをどう取るか、そして、患者さまのライフプランに寄り添いながら、最適な治療計画を共に築いていくこと、これが、私たちにとって子宮内膜症の手術で最も難しく、かつ重要な課題だと考えています。

  • 子宮内膜症の手術で、患者への負担を減らすために工夫していることは何ですか?

    子宮内膜症の手術では、患者さまの身体への負担を最小限に抑え、術後のQOL(生活の質)を最大限に高めるために、以下の3つの点に特に注意を払っています。

    1. 手術前の正確な評価
    子宮内膜症の治療は、手術前にどれだけ正確に病変を把握できるかが鍵となります。当院では、MRIにゼリーを注入するMRIゼリー法という特殊な検査法を用いて、子宮内膜症病変の大きさや広がり、そして癒着の程度をできるだけ正確に把握しています。
    これにより、手術の戦略を事前に綿密に立てることができ、手術時間の短縮や合併症リスクの低減に繋がります。

    2. 愛護的な手術手技
    手術では、ハーモニック1100という超音波凝固切開装置を使用し、周囲組織への熱損傷を抑え、出血を最小限にしています。また、顕微鏡下手術のような繊細な手技(Microsurgical approach)を意識し、不必要な組織の損傷を避けることで、術後の癒着を最小限に抑え、身体への負担を軽減します。

    3. 患者さまに合わせた手術の選択
    患者さまの抱える「痛み」は、ひとりひとり異なります。月経痛や骨盤痛の程度、そしてそれが日常生活にどの程度影響を与えているのかを詳しくお伺いし、痛みがほとんどない場合は、すべての子宮内膜症病変を切除する必要はないと考えています。患者さまの苦痛の度合いやライフプランを第一に考え、不妊の原因となる病変のみを摘出するなど、患者さまひとりひとりに合わせた最適な治療法を提案します。

  • 不妊治療と子宮内膜症の手術、どちらを優先すべきか悩んでいます。

    当院は、腹腔鏡下手術の経験が豊富であることから、手術を先行させることで、患者さまの妊娠の可能性を最大限に引き上げる治療プランを提案したいと考えています。

    子宮内膜症を抱えながら妊娠を希望される方にとって、手術を先行させるべきか、それともすぐに不妊治療(体外受精など)に進むべきかという問題は、非常に悩ましい選択です。
    私たちは、患者さまの年齢や症状、そして卵巣予備能(卵巣に残された卵子の数)を総合的に考慮し、不妊治療の専門医とも連携しながら、以下の選択肢を含めた最適な治療プランを一緒に考えていきます。

    1. 体外受精(ART)を先行させる
    2. 腹腔鏡下手術を先行させる
    3. 術前採卵後に腹腔鏡下手術を行う

    子宮内膜症の手術は、子宮や卵巣の機能を温存するための「機能温存手術」です。
    重症な病変を安全かつ正確に取り除くことで、自然妊娠の可能性を高めるだけでなく、たとえ最終的に体外受精が必要になったとしても、手術で卵巣の状態を整えておくことで、良好な卵子がより多く採取できるようになり、その後の治療の成功率を高めることができるからです。
    手術で終わりではなく、手術後も患者さまが安心して妊娠に臨めるよう、私たちは全力でサポートいたします。

腹腔鏡下子宮全摘術

  • 子宮全摘術は、どのような目的で行われるのでしょうか?

    子宮全摘術は「根治」のための選択肢。子宮全摘術は、子宮の病気から解放され、再発の不安なく、安心して生活を送るための「根治」を目指す手術です。

    子宮全摘術は、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症など、さまざまな婦人科疾患の根本的な治療として行われます。しかし、単に病気を治すことだけが目的ではありません。
    婦人科の病気は、月経痛や慢性的な骨盤痛、過多月経による貧血、お腹の張りや膀胱圧迫による頻尿など、患者さまのQOL(生活の質)を大きく損なうことがあります。子宮を摘出することで、これらのつらい症状から解放され、より快適な日常生活を送れるようになることが、子宮全摘術の大きな目的の1つです。

    また、閉経前後の巨大子宮筋腫など、将来的に腫瘍による圧迫症状の持続や悪性化のリスクが懸念される場合にも、予防的な観点から子宮全摘術を検討することがあります。
    子宮全摘術は「根治」のための選択肢。子宮全摘術は、子宮の病気から解放され、再発の不安なく、安心して生活を送るための「根治」を目指す手術です。
    当院では、患者さまの年齢や症状、今後のライフプランを十分に考慮した上で、子宮全摘術が最善の治療法であると判断した場合にご提案します。 手術後は妊娠することができなくなりますが、卵巣を温存すれば女性ホルモンの分泌は維持されるため、体調に大きな変化をきたすことはあまりありません。
    私たちは、患者さまひとりひとりの人生に寄り添い、最善の治療法を一緒に見つけていきたいと考えています。

  • 腹腔鏡下子宮全摘術において、特に注意している点は何ですか?

    腹腔鏡下子宮全摘術では、子宮を摘出するだけでなく、患者さまの術後のQOL(生活の質)を最大限に高めるため、以下の3つの点に特に注意を払っています。

    1. ホワイトサージェリー
    私たちは、手術中の出血を最小限に抑え、常にクリアな視野で手術を行うことにこだわっています。この状態は「ホワイトサージェリー」とも呼ばれています。
    手術中に視野が血液で覆われてしまうと、繊細な操作が難しくなり、合併症のリスクが高まる可能性があります。私たちは、出血をコントロールしながら、一つひとつの操作を正確に行うことで、より安全で確実な手術を実現しています。このこだわりが、患者さまの身体への負担を減らし、術後の回復を早めることに繋がると考えています。

    2. 手術中の安全性確保
    腹腔鏡下子宮全摘術では、子宮のすぐ隣に膀胱や尿管といった大切な臓器があります。そのため、私たちは手術中にこれらの臓器を傷つけないよう、細心の注意を払っています。 特に、Kohカップという専用の医療機器を子宮に装着することで、膀胱や尿管との間に安全な距離を確保し、損傷のリスクを最小限に抑えています。この徹底した安全対策の結果、当院では4000例の手術経験の中で、尿管損傷の発生率を0.1%以下に抑えることができています。

    3. 子宮全摘術は機能温存手術でもある
    子宮を摘出すると、生殖機能はなくなりますが、子宮全摘術は「骨盤底の機能」や「性機能」を温存するための手術でもあります。
    私たちは、手術後の膣壁離開という合併症を防ぐため、子宮を摘出した後の腟断端縫合を非常に丁寧に行います。腟の長さや形状を適切に保ち、骨盤のサポート構造を維持することで、術後も性生活や運動などを安心して、制限なく楽しんでいただけるように配慮しています。
    単に病気を治すだけでなく、手術後も患者さまが快適な日常生活を送れるよう、私たちは見えない部分にもこだわっています。 これらのこだわりは、すべて患者さまが手術後も安心して、ご自身のライフプランを実現できるようサポートしたいという思いから生まれたものです。

  • どのような症例が腹腔鏡下子宮全摘術の対象となりますか?

    腹腔鏡下子宮全摘術は、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症など、良性の婦人科疾患で子宮の摘出が必要な場合に広く行われています。

    腹腔鏡下子宮全摘術は、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症など、良性の婦人科疾患で子宮の摘出が必要な場合に広く行われています。
    当院では、患者さまの身体への負担を最小限に抑えるため、子宮全摘術が必要な良性疾患の99.5%までを腹腔鏡下手術で行うことが可能です。子宮筋腫が大きい場合や、強固な癒着がある場合でも、私たちは腹腔鏡下手術を選択します。巨大な筋腫も、安全に、きれいに取り出すために通常、巨大な子宮筋腫を腹腔鏡下で摘出する際は、お腹の傷を少し広げて取り出す方法が一般的です。しかし、当院では、in-bag morcellationという方法にこだわり、最大2.5kgもの巨大な筋腫でも、腹腔内で専用の袋に入れ、細かくしてから取り出しています。
    この方法には、主に2つのメリットがあります。

    1.身体への負担を最小限に
    腫瘍を取り出すためのお腹の傷が小さく済むため、術後の痛みが軽減され、回復も早くなります。

    2.悪性腫瘍のリスクを回避
    まれに、術前の診断では良性とされていても、摘出後に悪性腫瘍(肉腫など)と判明することがあります。in-bag morcellationでは、腫瘍の破片が腹腔内に飛び散るリスクがないため、もし悪性であった場合でも、がん細胞がお腹の中に残ってしまうことを防ぎます。

    私たちは、単に傷を小さくするだけでなく、このような安全性への配慮も徹底することで、患者さまの未来を第一に考えた手術を提供しています。また、手術の安全性と患者さまの負担軽減へのこだわりとして、他院では開腹手術の対象となるような強固な癒着例であっても、当院ではほとんどのケースで腹腔鏡下手術を行っています。開腹手術よりも出血量をはるかに少なく抑えられるため、患者さまの身体への負担が大幅に軽減されます。
    当院は、患者さまの安全を第一に考え、どのような症例であっても、高い技術と豊富な経験を活かして、最善の治療を提供します。

腹腔鏡下卵巣子宮内膜症性嚢胞核出術

  • 卵巣子宮内膜症性嚢胞の手術で、特に配慮していることは何ですか?

    「将来の妊娠に備え、卵巣予備能を最大限温存すること」です。

    卵巣子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)の手術で最も配慮しているのは、「将来の妊娠に備え、卵巣予備能を最大限温存すること」です。
    卵巣子宮内膜症性嚢胞は、それ自体が卵巣予備能を低下させる病気ですが、嚢胞を摘出する際の手術操作でも、正常な卵巣組織を傷つけてしまうリスクがあります。
    そこで、当院では、以下の3つの点にこだわり、卵巣に優しい手術を追求しています。

    1. マイクロサージカル・アプローチ(Microsurgical approach)
    顕微鏡下手術のように、非常に繊細な手技を意識しています。
    出血を最小限に抑え、正常な卵巣組織と嚢胞の境界を丁寧に見極めながら、不必要な組織の損傷を避けることで、卵巣予備能の温存に努めています。

    2. 正常卵巣組織の温存
    嚢胞を剥離する際は、正常な卵巣組織をできるだけ一緒に切除したり損傷したりしないよう細心の注意を払います。特に、原始卵胞が多く存在する卵巣皮質を温存することが重要です。

    3. 出血のコントロール
    嚢胞を摘出する際、出血が卵巣組織にダメージを与える可能性があります。
    出血を最小限に抑えながら手術を進めることで、卵巣全体への血流悪化を防ぎ、卵巣の機能を守るようにしています。

  • 術後の再発予防のためにできることはありますか?

    卵巣子宮内膜症性嚢胞は再発しやすい病気です。そのため、手術で病巣を取り除いた後も、再発を予防するための対策が非常に重要になります。

    1. 妊娠を希望されない場合
    術後すぐに妊娠を希望されない方には、LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)やジエノゲストといった薬剤による治療の継続をお勧めしています。これにより、子宮内膜症の再発や再燃を予防し、妊娠を希望されたときにスムーズに妊活を開始できるよう、身体の状態を整えておくことができます。

    2. 妊娠を希望される場合
    妊娠を希望される場合は、術後1年以内、いわゆる「ゴールデンタイム」に積極的に妊活を行うことをお勧めしています。
    この期間は、手術によって骨盤内の環境が改善されているため、自然妊娠の可能性が高まります。 もし自然妊娠が難しい場合は、早めに体外受精(ART)へ移行することを検討します。特に重症例では、さらに早期にARTへ進むことをお勧めしています。

    3. 定期的な経過観察
    再発の早期発見のためには、定期的な経過観察が欠かせません。
    当院、もしくは紹介先のクリニックなどで、閉経まで定期的に経過観察を行うことが非常に重要です。
    放置しておくと、せっかく手術で病巣を取り除いても、再発によって再び症状が悪化し、最終的に根治手術が必要になるケースもあります。
    私たちは、手術後の再発予防まで見据えた、患者さまの長期的な健康をサポートいたします。

  • この手術は、どんな方におすすめですか??

    卵巣子宮内膜症性嚢胞核出術は、主に以下のような患者さまにおすすめできる手術です。

    卵巣子宮内膜症性嚢胞核出術は、主に以下のような患者さまにおすすめできる手術です。

    1. 卵巣チョコレート嚢胞の摘出を希望される方
    卵巣にできたチョコレート嚢胞が、痛みや不妊の原因となっている場合。

    2. 不妊治療の一環として手術を検討している方
    妊娠を希望されており、手術によって妊娠の可能性を高めたい方。

    3. 嚢胞の悪性化が懸念される方
    チョコレート嚢胞が長く存在している場合、まれに悪性化(がん化)の可能性も指摘されています。

    個人的な見解ですが、チョコレート嚢胞が長期間存在することで悪性化のリスクが高まる可能性や、嚢胞の内容液が卵巣予備能(卵巣に残された卵子の数)に悪影響を与える可能性も考慮すると、薬物治療を漫然と続けるよりも、早期に嚢胞を切除し、その後の薬物治療で再発予防をしておく方が良いと考えています。もちろん、この点についてはまだ明確なエビデンスが確立されておらず、どの治療法が最も良いかは患者さまひとりひとりの状況によって異なります。
    当院では、患者さまの年齢、症状、卵巣予備能、そして将来の妊娠希望などを総合的に判断し、患者さまとじっくり話し合った上で、最適な治療方針を一緒に決定していきます。

  • 腹腔鏡下
    子宮筋腫核出術
  • 腹腔鏡下子宮内膜症
  • 腹腔鏡下子宮全摘術
  • 腹腔鏡下卵巣
    子宮内膜症性嚢胞核出術

手術費用目安

手術費用は、病名や手術内容、入院期間、そして加入されている健康保険の種類によって異なります。
当院で行われる婦人科手術の多くは保険診療が適用され、自己負担額の目安は右記の通りです。
入院期間は患者さまの回復状況やご希望に応じて調整が可能ですので、詳細は診察時にご相談ください。

高額療養費制度適用前の
手術費用目安

手術内容 入院日数 3割負担
子宮鏡下子宮筋腫摘出術 2日 120,000円
腹腔鏡下子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 6日 210,000円
腹腔鏡下腟式子宮全摘術 6日 270,000円
腹腔鏡下腟式子宮全摘術+子宮附属器腫瘍摘出術 6-7日 330,000円
腹腔鏡下腟式子宮全摘術+子宮附属器癒着剥離術 6-7日 300,000円
腹腔鏡下卵管全摘除術 5日 220,000円
腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 6日 250,000円
腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術+子宮附属器腫瘍摘出術 6日 300,000円
腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術+子宮附属器癒着剥離術 6日 300,000円
腹腔鏡下子宮附属器癒着剥離術 6日 250,000円

※手術費用には、手術代、麻酔代、入院費、お薬代などが含まれます。

高額療養費制度のご案内

入院・手術がお決まりの方へ
医療費の自己負担額が大きくなりそうな場合でも、家計の負担が重くなりすぎないよう、日本には「高額療養費制度」があります。
これは、1ヶ月(1日から末日まで)の医療費の自己負担額に上限を設ける制度です。
「限度額適用認定証」をご準備ください。入院・手術の前に、ご加入の健康保険(協会けんぽ、組合健保、市町村国保など)に申請して「限度額適用認定証」を入手し、入院時に病院窓口へご提示ください。
この認定証を提示いただくことで、病院の窓口でのお支払いが、後述するご自身の所得区分に応じた「自己負担限度額」までとなります。
(例:窓口での3割負担が30万円となる場合でも、一般的な所得の方であれば、お支払いは約9万円程度となります。)

ご自身のケースでの詳細な費用や、高額療養費制度についてご不明な点がございましたら、下記の詳細内容もしくは、遠慮なく当院の医療事務担当者にご相談ください。

手術の流れ

患者さまが安心して婦人科手術を受けられるよう、初診から術後ケアまで一貫して丁寧にサポートしています。
入院から退院、そして退院後のケアまでの一般的な流れをご案内します。

1 初診・検査・診断

1 初診・検査・診断

まずは、症状について詳しくお伺いし、診察、超音波検査を行います。必要に応じて、MRIなどの精密検査や血液検査などを実施し、正確な診断を行います。

2 治療方針のご提案

2 治療方針のご提案

診断結果に基づき、患者さまひとりひとりに合った最適な治療法を検討します。
手術が必要と判断された場合は、具体的な術式(手術方法)についてご説明いたします。
また、術前に一時的なホルモン治療が必要になることもあります。

3 手術への同意と準備

3 手術への同意と準備

手術内容にご同意いただけましたら、入院の手続きを進めます。
手術前には、安全に手術を行うための術前検査(血液検査など)や、麻酔について専門の医師から説明を受ける麻酔科受診があります。婦人科医師からも、手術に関する詳細な説明を行います。

4 ご入院・手術

4 ご入院・手術

入院日は症例に応じて、手術の前日または前々日にご入院いただきます。
手術当日、手術後は数時間後して水分補給が可能になりますが、その日はベッド上でお休みいただきます。

5 術後の回復・退院

5 術後の回復・退院

手術翌日はベッドから起き上がって歩行を開始し、お食事もスタートします。
経過に応じて血液検査、診察を行います。
入院期間は通常、約1週間で退院となります。

6 術後検診・経過観察

6 術後検診・経過観察

退院後は、手術からの回復状態を確認するため、1ヶ月後と3ヶ月後に検診にお越しいただきます。
経過が良好であれば、手術に関する一連のフォローは終了となります。

手術後も安心して過ごしていただけるよう、必要に応じて定期的な通院で経過を確認しています。
また、ご紹介いただいた医療機関でのフォローアップも可能ですので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

ご紹介による診療
お問い合わせ方法

当院は、地域の医療機関とのつながりを大切にしながら、患者さまに安心して受診いただける環境を整えています。
婦人科手術の専門施設として高度な医療を提供するとともに、かかりつけ医や地域の先生方と協力しながら診療を進めています。
初診の際は、スムーズな診療のために地域医療機関からのご紹介をお願いしております。

  • 当院での専門診療を
    ご希望の患者さまへ
  • ご紹介元医療機関の
    みなさまへ

「他院で手術を勧められたけれど不安がある」「より専門的な治療を受けたい」
このようなお気持ちを抱えていらっしゃる患者さまからのご相談を、当院は歓迎いたします。

ご紹介による受診のお願い(原則)

当院は、患者さまのこれまでの治療経過や検査結果を正確に把握し、最適な治療を迅速に開始するため、原則としてかかりつけ医からの紹介状(診療情報提供書)をご持参いただくようお願いしております。
紹介状は、遠方の先生や産婦人科以外の先生からのものでも、もちろん問題ありません。かかりつけ医にご相談の上、当院へのご紹介をご依頼ください。
紹介状をお持ちいただくことで、スムーズな診療開始、重複検査の回避に繋がり、患者さまにとって最適な治療計画を迅速に立てることが可能になります。

受診から治療までの流れ

  • 01

    かかりつけ医に
    ご相談

    まずは、かかりつけの医師に当院への受診を希望する旨をお伝えください。

  • 02

    医療機関からの
    ご予約

    かかりつけ医を通じて、当院の地域医療連携室へご予約をいただきます。

  • 03

    初診

    ご持参いただいた紹介状や検査データをもとに、現在の病状を詳しく確認し、患者さまのご希望やライフプランを丁寧に伺います。

  • 04

    治療計画の相談

    検査結果や診断に基づき、腹腔鏡下手術のメリット・デメリット、他の治療選択肢を含め、納得できるまでじっくりと話し合い、最適な治療方針を決定します。

  • 05

    手術・治療

    決定した治療計画に基づき、安全で質の高い医療を提供します。

  • 06

    術後・退院後の
    フォロー

    退院後も、かかりつけ医と連携し、長期的な健康管理をサポートいたします。

患者さまご自身でのご予約について

やむを得ない事情で医療機関からの予約が難しい場合、 当院代表電話(06-4795-5505)にお問い合わせください。その際、簡単な状況をお伺いした上で、予約受付の可否や、受診可能な日時をご案内いたします。

当院は、地域の医療機関の先生方との連携を何よりも重視し、患者さまに質の高い専門医
療を提供できるよう努めております。

当院へのご紹介のメリット

  • 婦人科専門施設

    婦人科腹腔鏡下手術において豊富な実績を持ち、他院で困難とされる症例にも積極的に対応します。

  • 綿密な情報共有

    ご紹介いただいた患者さまの治療方針や経過について、診察・手術・術後を通して、しっかりとフィードバックさせていただきます。

  • 安心の連携体制

    ご紹介いただいた医療機関へ患者さまが安心して逆紹介できるよう、円滑な連携体制を整えています。産婦人科以外の先生方からのご紹介も歓迎いたします。

ご紹介の方法(地域医療連携室をご利用ください)

ご紹介いただく際は、貴院の診療情報提供書を当院の地域医療連携室までお送りください。
地域医療連携室 FAX番号:06-4795-5535
ご不明な点がある場合は、地域医療連携室(電話番号:06-4795-5533)または当院代表(電話番号:06-4795-5505)までご相談ください。
患者さまご紹介の際は、当院婦人科外来の診察日時をご確認の上、ご予約いただけますとスムーズです。

お問い合わせ

ご不明な点がございましたら、当院代表(電話番号:06-4795-5505)または地域医療連携室(電話番号:06-4795-5533)までお気軽にお問い合わせください。

安心できる未来へ、
一歩踏み出してみませんか?

その不安を私たちが受け止め、
最適な治療と安心をお届けします。

診療受付時間:平日 8:30~11:30/12:30~15:00 土曜 8:30~11:30(2・4土曜のみ)
休診日:日曜日、祝日、第1・3・5土曜日、年末年始