JR大阪駅西口より徒歩4分。新鋭の都市型病院。

循環器内科

Cardiology

循環器内科の特色

最大の特色は「明るく楽しく親切に」をモットーとしていることです。特色は以下の通りです。

当日に主要な検査を行います

大阪中央病院循環器内科の特色の一つは当日検査主義にあります。午前中の11時までに患者さんに受診して頂ければ、血液検査や心エコー・頚動脈および下肢動脈へのドプラー・運動負荷心電図・ホルター心電図(24時間心電図)等の生理検査は必要があればその日のうちに実施し、ホルター心電図以外の検査は検査結果を同日御説明することが可能です。以上の検査結果から血管の閉塞や狭窄が疑われる患者様(該当する疾患は狭心症・閉塞性動脈硬化症・腎動脈狭窄)がいらっしゃれば、非侵襲的な64列CTによる血管撮影の検査を予約し、必要に応じてカテーテル検査に進むようにしています。

治療は短期の入院で済むように努めています

当院循環器内科のもう一つの特色は短期入院主義です。狭心症に対する侵襲的治療の標準である経皮的冠動脈形成術(PCI)を例に挙げると、午前中に入院・午後にPCIを受け、翌々日まで安全を監視して退院して頂くという2泊3日コースを採っております。

主な診療疾患

狭心症

心臓を養う動脈が狭くなっておこる狭心症は、運動時の胸部圧迫感が典型的な症状ですが、無症状でも非常に危険な狭窄病変が潜在することがあるため、運動や薬物による負荷を行い心筋虚血の有無を検査します。狭心症に伴う心筋虚血が疑われれば、CT検査が可能な患者さんの場合まず冠動脈CTで狭心症の原因となる血管病変を確認します。そしてCT上冠動脈病変の可能性が高ければ、冠動脈造影検査をお勧めします。冠動脈造影検査上有意狭窄病変があれば同日経皮的冠動脈形成術(PCI)を施行しております。当院の心臓カテーテル検査の入院日数は1泊2日、PCIを施行した場合は2泊3日です。

カテーテルアブレーション

カテーテルという細い管を用いて、不整脈の原因となる異常な回路や興奮を発生させている部位をアブレーション(焼灼)して消滅させる治療です。カテーテルアブレーションの利点は、開胸手術のような大きな手術と異なり傷口が小さいため身体への負担が少ない、不整脈の原因部位を同定して消滅させるため成功すれば根本的な治療になる、薬の定期的な服用や頻回の外来通院が必要なくなる等です。心房細動、発作性上室性頻拍、心房粗動及び心室頻拍に対して、現在関西労災病院の増田正晴先生が当院にてアブレーション治療を行っています。

洞機能不全、完全房室ブロック、心房細動―ペースメーカーを必要とする不整脈

人間の脳は酸素不足に弱く、3秒間以上の心停止で意識が遠のく感じがし、5秒以上の心停止で失神することがあります。失神につながる徐脈性不整脈としては洞機能不全・完全房室ブロック・徐脈性心房細動等があり、心停止時間が長ければペースメーカー植え込み術の適用となります。

慢性閉塞性動脈硬化症と腎血管性高血圧(腎動脈狭窄)―末梢動脈の血行再建

下肢動脈の狭窄や閉塞が原因となって下肢の歩行時疼痛や壊死が起こります。下肢動脈の狭窄・閉塞に対して病変部を拡張する経皮的動脈形成術(PTA)を施行します。血行再建の困難な閉塞性動脈硬化症の症例に対してはLDLアフェレーシスによる治療も行います。また、腎動脈に狭窄があると高血圧や腎機能の廃絶が起こります。腎動脈の狭窄に対して病変部を拡張する経皮的腎動脈形成術(PTRA)を施行します。

心不全

心臓が全身に血液を送り出すポンプの役割を十分に果せなくなり、全身の臓器に十分な血液を行き渡らせることが出来なくなる状態が心不全です。心不全の原因は、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)・弁膜症・心筋症・不整脈・高血圧性心疾患・内分泌性疾患・自己免疫性疾患・先天性心疾患など多岐に渡ります。薬物やカテーテルによる内科的治療でコントロール出来そうな疾患であれば当院で最大限治療致します。内科的治療が困難または困難が予測される疾患で外科的治療が必要な場合は、連携している他院心臓血管外科に御紹介させて頂きます。

家族性高コレステロール血症

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が肝細胞などの表面にあるLDL受容体に取り込まれる過程において、重要な役割を担う蛋白に遺伝的な異常を認めるのが家族性高コレステロール血症です。該当の蛋白が半分異常をきたしているヘテロ接合体の患者さんは全人口の300人に1人、完全に異常をきたしているホモ接合体の患者さんは36-100万人に1人存在します。重症のヘテロ症例の一部とホモの全症例が、LDLアフェレーシスという透析に似た特殊な回路で治療しないと急激に動脈硬化が進行します。当院は御紹介頂いた患者さんを多く預かりLDLアフェレーシスを施行しております。

敗血症ショック・腎不全・慢性関節リウマチ・多臓器不全など―血液浄化

患者さんの病態に応じて一般内科や泌尿器科とも連携しながら血漿交換・エンドトキシン吸着・白血球除去・透析・緩徐式限外ろ過などの種々の回路を用いて治療にあたります。

深部静脈血栓症・肺動脈血栓塞栓症

大腿静脈等の深部静脈血栓が肺塞栓を引き起こすことはエコノミークラス症候群としてよく知られるようになりました。当院では肺塞栓を起こすリスクの高い腸骨静脈から大腿静脈の大きな血栓症に対しては、下大静脈にフィルターを留置して肺塞栓を防ぎ血栓を溶解するよう努力しています。軽症例は投薬等によって保存的に治療します。

生活習慣病

動脈硬化性疾患は、糖尿病・高脂血症・高血圧・内臓脂肪型肥満・喫煙等の生活習慣病を基盤として発症するため、糖尿病内科と連絡を密にしてその予防にあたっています。メタボリックシンドロームに関しても、大阪大学の研究グループと交流を重ねながら予防にあたっています。

医療設備・装置

血管撮影装置(心臓用)

人体では全身に血液を送るため、動脈が張りめぐらされています。しかし、動脈が細くなったり詰まったりすると、そこから先に血液が送れなくなり、最終的には臓器の機能不全や壊死へと繋がります。
血管撮影室では、造影剤を血管内に流すことにより、それらの血管の狭窄や閉塞を探す検査をします。狭窄や閉塞があれば、ステントやバルーンによって血管を広げて、血液が流れる状態にする治療(PCI:経皮的冠動脈形成術、PTA:経皮的血管形成術)を行います。
また、心臓内部の不整脈(上室性頻拍、WPW症候群、心房粗動、心室頻拍など)の原因となっている部分を小さく高周波電流で焼き切ることで不整脈の改善を目指す治療(アブレーション)を行っています。徐脈性不整脈にはペースメーカーの植え込み治療なども行っております。

2017年9月より当院が導入した最新式Phillips社製血管撮影装置Allura Clarityは日進月歩で進歩する医療技術に対応するための各種専門機能を備えており、様々な複雑な手技に対応することができます。また、高解像度大型モニターFlex Vision XLにより、微細な血管の描出や円滑な手術支援を行うことができます。

冠動脈CT

128スライスMDCT(64列)では、10秒以内の息止めで心臓の血管を撮影します。10秒以内の検査では、心拍変動の影響が受けにくく造影剤量も少なくてすみます。また、専用3Dワークステーションにより高精細な画像を作り出します。

MDCT(64chマルチスライスCT)動画1
MDCT(64chマルチスライスCT)動画2


経皮的冠動脈形成術の実際

心筋梗塞の患者さんの冠動脈造影。右冠動脈が途絶している。

ワイヤーを通してバルーンにのせたステントを留置する。

血行再建後。右冠動脈は末梢まできれいに造影されている。

血管内超音波像

血行再建前。中心にある超音波カテーテルの周囲は動脈硬化巣で覆われている。

血行再建後。ステントが均一に拡がって3㎜の血管径が確保された。

デジタルホルター記録器

心臓の異常を調べるために心電図を24時間記録できる57gの超コンパクトなデジタルホルター記録器(FM-960)を用いています。記録器本体は、衣類内に装着しますが、超コンパクトなため装着していることがまったく分かりません。デジタル記録なのでテープ式のような回転音もありません。

  • 4循環器内科|デジタルホルター記録器

診療実績

主な治療手技と検査の件数

2023年実績
心臓カテーテル検査(PCI等を含む):515例
経皮的冠動脈形成術(PCI):239例
経皮的動脈形成術(PTA):19例
経皮的腎動脈形成術(PTRA):2例
カテーテルアブレーション:83例
ペースメーカー植え込み術:8例
下大静脈フィルター(IVCフィルター):5例
心臓CT(冠動脈MDCT):1017例
心エコー:3286例
頚動脈ドプラー:2664例
下肢動脈ドプラー:289例
下肢静脈エコー:681例
腎動脈エコー:744例
トレッドミル運動負荷心電図:1748例
ホルター心電図:356例

2022年実績
心臓カテーテル検査(PCI等を含む):518例
経皮的冠動脈形成術(PCI):225例
経皮的動脈形成術(PTA):22例
経皮的腎動脈形成術(PTRA):4例
カテーテルアブレーション:75例
ペースメーカー植え込み術:12例
下大静脈フィルター(IVCフィルター):3例
心臓CT(冠動脈MDCT):936例
心エコー:3663例
頚動脈ドプラー:2880例
下肢動脈ドプラー:303例
下肢静脈エコー:737例
腎動脈エコー:826例
トレッドミル運動負荷心電図:1,749例
ホルター心電図:343例

 

認定情報

日本循環器学会循環器関連施設

医師紹介

  • 顧問

    柳 光司

    やなぎ こうじ

    専門分野

    虚血性心疾患・不整脈・動脈硬化

    担当診療科

    循環器内科

    治療に対する座右の銘

    誠実・明朗。気軽に御相談をお受けできる医療を提供いたします。

  • 循環器内科部長

    西田 義治

    にしだ よしはる

    専門分野

    循環器一般・動脈硬化

    担当診療科

    循環器内科

    資格・学位・経歴

    医学博士(大阪大学)
    日本内科学会認定医
    日本循環器学会専門医

    治療に対する座右の銘

    患者さまの立場に立った医療を心がけています。

  • 医長

    西尾 宗高

    にしお むねたか

    専門分野

    循環器一般

    担当診療科

    循環器内科

    資格・学位・経歴

    日本内科学会認定医

    治療に対する座右の銘

    出来るだけ、より良い治療をめざします。

担当医表

循環器内科

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午前/午後 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日(2・4週)
午前
8:30~11:30
柳 光司 柳 光司 柳 光司 梁 美和 柳 光司 交代
西尾 宗高 西田 義治 西尾 宗高 西田 義治 西田 義治
樋口 理絵
午後
12:30~15:00
梁 美和
(予約制:禁煙外来)
診察13:30~

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診療担当表はあくまで予定です。
急な手術や医師の都合により、休診になることがありますので、事前にお電話にてご確認頂きますようお願いいたします。

お問い合わせ先

代表電話番号

06-4795-5505

受付時間

9:00~12:00/13:00~17:00

休診日

日曜日、祝日、第1・3・5土曜日、年末年始(12月29日~1月3日)

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