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コラムカテゴリ:整形外科

肩関節の主な診療疾患と専門的治療

公開:2025.02.27

更新:2025.04.07

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肩関節について

肩の痛みで困っている患者さんは非常に多く、痛みが続くと、肩こりや睡眠障害を起こしやすく、イライラ感や倦怠感が起こりやすくなります。病気としては、五十肩(拘縮肩)や腱板断裂、変形性関節症などたくさんの病気があります。当院では肩関節専門医による正確な診断を行い、適切な保存的治療(リハビリや注射および投薬)や手術治療を提供します。詳しい病気と治療内容の説明を行い、患者さんと相談しながら治療を進めていくので気軽に受診してみてください。

主な肩関節の診療疾患

五十肩(拘縮肩、肩関節周囲炎)

使い過ぎや、外傷をきっかけにして起こることが多いです。最初は症状が軽いので、気が付かないことが多く、関節の動きが悪くなり痛みが強くなって初めて病気に気づく患者さんがほとんどです。

動きが悪くなって、手が背中に届かなくなると、寝たときに痛みが出はじめ生活がつらくなります。

治療は適切なリハビリ(ストレッチ訓練)です。1日に3〜5回ぐらい行うことが必要で、医師や理学療法士が指導し、ご自身でリハビリを行ってもらいます。通常2~6か月で治療終了しますが、リハビリがうまく進まない時は、患者さんと相談し手術治療を行うこともあります。

腱板断裂

肩関節は骨の支持が少ない関節で、腕の骨(上腕骨)を安定するために筋肉(腱板筋)が発達しています。腱板筋は使い過ぎや老化で弱くなるので、大きい負担(転倒や重量物の保持)がかかると断裂することがあります。(右図)

腱板断裂が起こると、肩の能力が落ちるので、物を持ち上げるなど負担をかけると痛みが出ます。診断にはMRIが有用で、断裂の大きさや筋肉の傷み具合を評価できます(右図)。

リハビリや注射で痛みを少なくすることはできますが、一般的には断裂が大きくなって行くので、適切なタイミングで手術治療をお勧めしています。

関節鏡(内視鏡)を用いて、小さい傷で治療可能ですが、縫合した腱がしっかりするのに3~6か月かかるので、患者さんの安静を守る努力が必要になります。完治するとほぼ正常の肩になりスポーツも可能になります。

一般的な術後の経過

 

<手術動画差し込み予定>

変形性肩関節症

老化やケガで関節の軟骨が壊れると、関節のすり合わせがうまくいかなくなり、肩の痛みと動きの制限が起こります。リハビリや注射で一時的に症状を改善できますが、最終的には人工関節で治療することになります。

①骨の破壊が少なく、腱板の温存されている肩には、解剖的人工肩関節(TAS)が適応になります。術後可動域がほぼ正常になり、スポーツ活動も十分に行えます。

一般的な術後の経過

②骨の破壊が進んでいる方や腱板損傷を伴っている場合は、リバース型人工肩関節を行います。

一般的な術後の経過

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