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コラムカテゴリ:整形外科
股関節の主な診療疾患と専門的治療
公開:2025.02.27
更新:2025.04.07
閲覧数:91view
股関節について
股関節の痛みは、腰や膝など他の関節の痛みと関連している場合があります。靴下が履きにくい、足の爪が切りにくい、しゃがみ込みが難しいといった症状は、股関節疾患のサインであることもあります。そのため、これらの症状がみられる場合には、専門医の診察を受けることをお勧めします。
対象疾患
変形性股関節症
変形性股関節症は、股関節の軟骨が摩耗して骨同士が直接擦れ合い、痛みやこわばりを引き起こす病気です。進行に伴い歩行や日常動作が困難になる場合があります。初期段階ではリハビリや薬物治療が有効ですが、症状が進行した場合は手術を検討することがあります。
関節唇損傷
股関節の関節唇は、関節の安定性を保つ重要な部位です。この部分が損傷すると、股関節の痛みや動きの制限が生じることがあります。外傷や繰り返しの負荷が原因となることが多く、治療には安静やリハビリ、必要に応じて関節鏡視下手術が行われます。
大腿臼蓋インピンジメント(FAI)
FAIは、大腿骨と骨盤側の臼蓋が不適切に接触し、股関節に痛みを引き起こす状態です。特に運動時に痛みが強くなるのが特徴です。リハビリや運動療法で改善することもありますが、症状が重い場合は手術が必要になることがあります。
大腿骨頭壊死
大腿骨頭壊死は、大腿骨頭部分への血流が途絶えることで骨が壊死し、痛みや関節の可動域が制限される疾患です。早期発見が重要で、進行すると関節破壊が進むため専門医の受診を勧めます。
関節リウマチ
関節リウマチは、自己免疫疾患により関節に慢性的な炎症が起きる病気です。股関節にも炎症が及ぶことで痛みや腫れ、動きの制限が生じます。適切な薬物治療やリハビリにより症状の進行を抑えることが可能です。
手術について
人工股関節全置換術
対象疾患
・変形性股関節症
・関節リウマチ
・大腿骨頭壊死
合併症
感染、血栓症、神経麻痺、骨折、ゆるみ、脱臼などのリスクがあります。
当院での人工股関節全置換術の特徴
①AIによる3次元術前計画
AI搭載「Zed hip」システムを活用し、股関節の可動域やインプラント配置を3Dで詳細にシミュレーション。術前計画の精度を高め、安全で効果的な治療を可能にします。
②MAKOロボティクスの使用
動画差し込み<126:Mako Total Hip Video.mp4>
動画差し込み<126:Mako Total Knee Video.mp4>
MAKOロボットで術前計画を正確に再現。0.5mm単位でインプラントを配置し、個々の患者様に合わせた手術が実現。術後の安定性や関節の機能改善を促します。
③3Dプリンターでのオーダーメイド手術
3Dプリンターを使い、患者様専用の実物大股関節モデルを作成。個別形状に最適な手術支援デバイスを製作し、より精密なオーダーメイド手術を提供します。
④前方アプローチを採用
筋肉を傷つけない「前方アプローチ」を採用し、術後の痛みや脱臼リスクを軽減。早期回復が可能で、経験豊富な術者が安全性の高い手術を行います。
ロボットリハビリテーション
術後の歩行訓練に歩行アシストロボットを導入。筋力回復を支援し、歩行動作を正しくサポート。数日で退院が可能な場合もあり、回復を加速します。
⑤手術支援アプリ「My Mobility」
術前準備から術後の回復までをトータルサポートする専用アプリ。エクササイズ動画や回復状況を記録し、医師とのデータ共有がスムーズに行えます。
⑥安全な姿勢を保持するROTEX
手術中患者さまの体位を安全かつ正確に保持する特殊手術台「ROTEX」を採用。体位調整の精度を高め、股関節置換術の安全性と成功率を向上させます。
当院の人工股関節置換術はすべて保険診療の範囲内で行いますので、特別な費用負担はありません。詳しくはお問い合わせください。
- メディア取材
テレビ大阪:https://www.youtube.com/watch?v=roGj4qrynF8
日本股関節研究振興財団:https://www.kokansetu.or.jp/personal/hpjclumn.php?no=107
股関節鏡による治療
股関節鏡を用いた治療は、現代の整形外科における画期的な技術の一つであり、特に股関節の構造的および機能的な問題に対する低侵襲治療として注目されています。
対象疾患
・関節唇損傷
・軽度な初期変形性股関節症
・大腿臼蓋インピンジメント(FAI)
股関節鏡治療の特徴
低侵襲性
・8mm程度の小さな切開で手術を行うため、患者への負担が少ない。
・筋肉や周辺組織へのダメージが最小限に抑えられる。
迅速な回復
・手術後の疼痛が軽減され、社会復帰やスポーツ復帰が早い。
・傷が目立たないため、心理的な負担も軽減されます。
高精度な診断・治療
・直径4mmのカメラを用いることで、関節内部の詳細な状態を確認しながら治療を進められる。
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