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コラムカテゴリ:眼科
白内障手術に使用する眼内レンズ
公開:2025.02.27
更新:2025.03.11
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白内障手術に使用する眼内レンズ
白内障は眼内の水晶体が濁る病気です。水晶体はカメラに例えるとレンズに相当し、白内障手術はこの水晶体を透明な人工レンズに交換する手技です。大阪中央病院で行っている白内障手術では術後視力の質を最も重視しています。使用する眼内レンズは非球面・着色・乱視用など最新のもので、公的保険適用の単焦点です。選定療養・多焦点眼内レンズには対応しておりません。
非球面・着色眼内レンズ
人の眼には像のボヤケや歪みの原因になる球面収差がもともと存在していますが、これが加齢により増加することが視機能の低下の一因になっています。非球面眼内レンズは若年期の水晶体に近い球面収差を持つように設計されている眼内レンズで、術後の見え方がよりシャープで鮮明になります。
従来使用されてきた眼内レンズは無色透明なものでしたが、自然な色調を提供するという観点から着色眼内レンズが注目されています。次の2点で有効性があると考えられます。
網膜保護効果
網膜光障害をおこす可能性のある可視光線青色光の進入を軽減することにより、網膜の保護効果があると考えられています。これにより加齢黄斑変性の予防も期待されています。
自然視の獲得
まれに術後一時的にまぶしさや視野が青く見えるという症状が生じることがありますが、これらの可能性を軽減できます。また夜間のコントラスト向上により良好な夜間視力が期待されます。
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