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コラムカテゴリ:皮膚・形成外科
外傷(ケガ)、やけど、皮膚潰瘍、 床ずれの治療法
公開:2025.03.03
更新:2025.03.11
閲覧数:76view
当院では、外傷(ケガ)、やけど、皮膚潰瘍、床ずれの処置に対応しています。現在の創傷治療において主流の考え方は、モイストウーンドヒーリングという、湿潤環境での治療法です。当院ではこの考えに則り、早い治り、きれいな治りを目指しています。
モイストウーンドヒーリング moist wound healingとは
一昔前までは「傷は乾かしたほうが早く治る」という考え方が一般的でしたが、 最近は「乾かすと治りにくい」「湿った状態のほうが早く治る」ということがわかってきました。 湿潤環境下の方が創傷の治療経過がよいことが欧米においては1960年代後半から臨床報告などで知られており、これを応用した治療法をモイストウーンドヒーリング(湿潤環境下療法)(湿潤療法)と言います。湿った状態(湿潤環境)では線維芽細胞やコラーゲンが盛んに増えて、その表面を表皮細胞が覆い、速やかに上皮化つまり皮膚が再生します。 皮膚が損傷をうけると、治そうという反応のため、創面からにじみ出る液にはさまざまな細胞成長因子やサイトカイン(血小板増殖因子、上皮細胞増殖因子、トランスフォーミング増殖因子など)が含まれており、創傷の治癒に大切な役割を果たしています。 湿潤環境というのは、細胞を育て、新しい線維をつくるための重要な因子を含んだ培養液のようなものと考えられています。
当院では、外傷、やけど、床ずれなどの傷に対して、適切な湿潤環境を保つよう、各種薬剤、各種ガーゼ、各種創傷被覆剤を使用し、早い治り、きれいな治りを目指しています。
ただし、感染のある傷などでは治療方法が変わってきますので、担当医とよくご相談ください。
(夏井睦医師 新しい創傷治療 より引用)
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